先日、夜のバラエティー番組で「のび太の結婚前夜(2011年)」のエピソードがとりあげられていました。
自分が本当にしずかちゃんと結婚できるかどうかを不安になり、のび太がタイムマシンに乗って自分の結婚式を見に行くというストーリです。
のび太は、結婚前夜にしずかちゃんがお父さんに相談しているところを見てしまいます。
しずかちゃんは、「両親に寂しい思いさせるんじゃないか」「のび太が相手でいいんだろうか」と、父親に話をしています。
テレ朝POST » 大人になってわかる「のび太の結婚前夜」の魅力。しずかちゃんが彼を選んだ“理由” (tv-asahi.co.jp)
お父さんは娘のその問いに応えます。名台詞「満ち足りた日々の思い出こそ、君からの最高の贈り物だったよ」「少しぐらい寂しくても思い出が温めてくれるさ」と。
そして のび太のことについても「あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それが1番人間にとって大事なことだからね」と言ってくれます。
お笑いタレントの1人は感激して涙を流していました。
ドラえもんは、世界中の子供に愛される漫画ですが、作家の藤子・F・不二雄さんが「のび太の結婚前夜」で伝えたかったことは、家族に対する深い信頼そのものでしょう。
しずかちゃんの父親の言葉には、娘が選んだ人に対しての理解と尊敬を感じます。
子供が不安な気持ちでなにかを親にたずねてきたとき、その不安な気持ちに先にあるのは、不安を一人でかかえこまないよう、親自身がその子の不安を受け止めて、そして、その子が決心したことを尊重するよと伝えることなのでしょう。
世界中の子供から大人まで愛される漫画「ドラえもん」は、単なる夢物語じゃなくて、こんなに奥深い人間に対する愛があることをあらためて気づかされました。